個人主義は何故ワイン フランス問題を引き起こすか

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シャトー・パルメ [2009] 750ml

シャトー パルメ  [2009]  750ml 春の初頭には雨が多く気温も低目だったので、ブドウの発芽も遅れ気味となり、木の成長もかなり緩慢であった。

 5月11日にパルメのブドウ畑は雹を伴う嵐に襲われたものの、幸いにも収穫時の品質に影響されずに済んだ。

6月に入ってから気候はとても穏やかになり、乾燥したよい日和のなかで開花が均一に且つ迅速に進んだ。

好天で明るい日差しの夏がこれに続いたので、ブドウの質の向上にこの上なく好都合となった。

 とくにこの夏は過度の気象状態とならず、破壊的な荒天も猛暑もなく、局地的驟雨もおだやかな慈雨であった。

この様に非常に恵まれた天候のおかげで、ブドウの木の成長も早くから止まり、ブドウ房の色付きも速く良好であった。

テロワールによっては給水がだんだん厳しくなって来た所もあり、木が渇きを訴えブドウの実に果汁の濃縮が進み、素晴らしいブドウの品質を予告する様になった。

9月と10月も我々の期待に背かず、ブドウ畑では実の成熟状態と収穫条件が理想的となっていった。

9月の初めには技術的には成熟に達した(期待アルコール度:13.5〜14度)とは云え、果実の皮は未だに厚く、タンニンも今少し洗練される必要が認められた。

 好天が続いたので毎日ブドウを味見して、果皮の組織が絹の様に滑らかなまろやかさを呈する迄、忍耐強く待つことにした。

最も早く完熟に達したメルロに9月23日収穫開始の号令が出た。

 大桶に集められたブドウの房は見事に成熟していて健全この上なく、とても美味で濃厚であった。

メルロの収穫は急ぐことなく10月4日まで続けられた。

 カベルネ・ソーヴィニョンは10月2〜14日の間に収穫され、プチ・ヴェルドは10月8〜9日であった。

2005年のヴィンテージにとても良く似て、ブドウ畑の収穫率は1ヘクタール当たり34ヘクト・リットルとなった。

 この全く素晴らしいヴィンテージにおいては、ブドウ畑の収穫作業が平静に行われたとしても、醸造研究者にとっては少し心配なことがあった。

醸造所に運ばれて来たブドウは通例よりもやや高目の温度になっていたので、醸造に際して完璧に制御できる醗酵温度を順守するためには、収穫時にブドウを少し冷却する必要があった。

  醗酵前のブドウ搾汁はその偉大な可能性を保つために、すべての収穫ロットについて絶え間なく監視しチェックすることが肝要で、これに基いてブレンドの為の精度の高い選択抽出が出来るのだ。

これらのロットの毎日の試飲で驚かされる口あたりのさわやかさ、濃密さ、繊細さによって、非常に高い品質であることが確かめられ、我々の日常の努力がこのように報いられることを知り、更に激励されていることを感じた。

このヴィンテージにはテロワール即ちブドウ畑の各区画の性格が如実に表現されており、ブレンドにより特に高度の複合性の発現に寄与している、つまりこれはテロワールのヴィンテージなのだ。

収穫:[開始日] 2009年09月23日 [終了日] 2009年10月14日 アッサンブラージュ メルロ: 52% カベルネ・ソーヴィニヨン: 41% プティ・ヴェルド: 7% 熟成可能年数 2015-2050+ テイスティング Enrico Bernardo, 2011年12月01日 : 濃厚な赤紫色。

果実と樽の豊かな香りは甘草、コショウ、ブラックベリーとカシスのニュアンスをもつ。

口に含むと、パワーと絹の柔らかさが見事なバランスを保っている。

肉付きの良いタンニン。

並外れた長期熟成の可能性。

口の中に幅広く、まるで撫でるかのように広がる。

Price 商品価格 66,000円(税込み)
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